「箱根予選会報告」・・・ 菊地 悠人(中長距離パートチーフ)


10月18日、自衛隊立川駐屯地・国営昭和記念公園を発着として第91回箱根駅伝予選会が行われました。一橋大学は3年連続の出場となり、結果は11時間47分16秒で学内新記録、順位は出場48チーム中43位でした。

昨年の予選会では、一つ上から12分差の最下位という大変屈辱的な結果を叩き出してしまいました。それを受けて予選会直後にミーティングを行い、そこでは「出るだけで満足していたからいけなかった」「目標がなかった」等の反省が出ました。そこで、今年の予選会は「東大に勝つ」を目標に定め、一年中箱根予選会を意識して練習を積むことにしました。秋と冬、そして春は距離練を毎週欠かさずに行いました。
一方、まだ標準記録を切っていなかった1年生(現2年生)も標準記録を突破するために練習を積みました。その結果、馬場と三好が秋に、森と結城が翌春に、それぞれ標準記録を突破することができました。新年度となると新入生も戦力に加入し、中距離も兼ねる柿沼(1)が東大戦で標準記録を突破しました。この結果、上記の5名に岡田・山下(以上4)、神村・菊地・坂井・澤武・村上(3)、下和田(2)の昨年の経験者8名を加えて、出走12名の枠を超える13名が標準記録を突破しました。セレクションを行い、このうち山下を除く12名がレースを走ることとなりました。

当日の結果は、学内でも明暗が分かれてしまいました。三好や森が後半まで崩れない好走を見せ(三好は学内歴代9位)、直近まで中距離として活躍した馬場もまずまずの走りをしました。一方で、チームを引っ張る役であったはずの菊地は後半大崩れし、合宿期に故障した澤武・予選会直前に故障した神村は終始低調な走りとなりました。就活明けの岡田、常に故障気味の坂井・下和田も、本来持っている力を全て出し切れたとは言えませんでした。結城は春過ぎからの不調から脱することができず、村上も走り込みがやや不足した模様でした。柿沼は、直前まで中距離として走っていたこと、そして初めての予選会ということで準備しきれなかったようでした。ほとんどの選手が、当初定めた目標タイムに届きませんでした。
チームとしても、東大とは去年と変わらず40分もの差をつけられてしまい、力の差を痛感しました。しかし、一橋としては従来の記録を2分更新する学内新記録を出し、決して悪いことばかりではありませんでした。今年も多くの1,2年生が走り、そしてチーム全体としても走力は上がりつつあるので、練習や調整をミスなく行えば来年はさらに良い記録が期待できると思われます。

OB・OGの皆様からは、今年も多大の補助を頂き、充実した練習を行うことができました。特に、夏の中長合宿は中長距離の選手にとって重要な走り込みの場として、全体合宿とともに選手皆が高いモチベーションで臨んでいます。2つの合宿をきっかけに大きく伸びた選手もいました。また予選会当日にも多くの方々に立川まで来ていただき、応援してくださりました。皆様からこのように支えを受け、我々選手は走ることができました。選手一同、心から感謝しております。本当にありがとうございました。

今年の予選会は決して満足できる結果ではなく、また来年は標準記録が上がるかもしれないとの噂もあります。ただ、上で書きました通り学内新やチームの底上げなど、来年へ向けての好材料もあります。まずは来年も出場できることが第一ですが、来年は今年を大きく上回る結果を出せるように引き続き努力してまいります。油断をせず努力を怠らなければ、飛躍できるチームであると信じております。しかしその前に、まずは冬の奥多摩・荒川・24大の駅伝があるので、ここで良い結果を出していきたいと思っております。箱根予選だけでなく、どこでも活躍する中長距離パートを目指してまいります。
今後とも中長距離パートへのご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。

(2014年11月12日)