「名大戦総括」・・・山上 紘幸 (主将)

1、はじめに


去る9月27日(土)、一橋大学陸上競技場にて第44回名古屋大学・一橋大学対校陸上競技大会ならびに、 第20回名古屋大学・一橋大学女子対校陸上競技大会が行われました。今シーズン最後の二校対校戦であり、 三連勝と今シーズン初勝利のかかった試合でした。

2、トラック種目結果


男子100m
戦力分析の段階でスコンクが期待されていた種目。スタートで松島(2)が抜け出し、一歩リードする。児玉(4)、山上(3)は、その後ろからじわじわ松島に追いつき最終的には、1着児玉、2着松島、3着山上、となり、タイムはそれぞれ、10”92、10”94、10”95であった。名大の選手を寄せ付けない完全勝利であった。
男子400m
大会記録保持者の三宅(4)と矢野(3)が前半から果敢に飛ばし、後続との差をグングン広げる。三宅は、そのまま後半も粘り49”35で優勝。矢野は、後半失速し50”28で惜しくも3位。照井(3)は、後半追い上げ、4位争いに競り勝ち51”91のタイムで4位に入った。
男子800m
エース三宅(4)が前半から飛び出し、レースを引っ張る。風戸(2)と鈴木(4)は、集団の中で一周目を終える。そして、残り200m地点で風戸が仕掛け、三宅との差を縮め、両者は競り合いながらゴール。結果は、1’57”95で三宅が優勝、1’57”99で風戸が2位となった。鈴木は、3位争いに惜しくも破れ、1’59”97で4位となった。
男子1500m
風戸(2)と名大の西尾の一騎討となったこのレース、ラスト200mで力の差を見せつけた風戸が4’00”74で制した。後方でレースを展開した神村(3)と柿沼(2)は、4’10”45、4’11”31でそれぞれ4位、5位となった。
男子5000m
ラスト二周まで集団でレースが展開された。残り600mの地点で菊地(3)が飛び出すが、ラスト300mの地点で澤武(3)が逆転しトップに躍り出るとそのままゴールし、15’14”35で優勝。15’17”98で菊地が2位。堅実にレースを進めた三好(2)が15’20”19で4位に入った。
男子110mH
前半で遅れた河村(4)が得意の後半で巻き返しを図るが僅かに及ばず、15”46で2位となった。矢部(1)は、後半伸び悩み16”92で5位、竹内(4)は、スタートが決まらず17”38で6位となった。
男子4×100mR
全区間で相手のタイムを上回っていたこの種目、1,2走で名大を引き離すと3,4走でさらに差を広げて、41”43の大会新記録で優勝を飾った。二年連続での大会記録の更新であり、今後の更なる躍進に期待がかかる。
男子4×400mR
最終種目となったこのレース、この時点で一橋大学の男子総合優勝が決定しており、選手に過度なストレスがかかることは無かった。1走の矢野(3)が相手の差を広げると、そのまま一方的な展開となり、2、3、4走と危なげなくバトンをつなぎ3’20”14のタイムで優勝を果たした。
女子100m
格上との戦いとなった同種目、山田(津田塾2)が13”91のタイムで3位、持田(2)が15”34で4位となった。
女子400m
山田(津田塾2)がトップ争いを繰り広げ、最後の最後まで粘ったが、あと一歩及ばず1’03”51で2位となった。東海(津田塾3)は、スピード不足が露呈し1’09”01で4位に終わった。
女子1500m
エース東海(津田塾3)が熾烈なトップ争いを制し、4’51”49で優勝を果たした。熊谷(4)は、5’21”83で4位となった。
女子4×100mR
女子選手をかき集めて臨んだ同種目、やはりバトンをつなぐだけで精一杯であり、勝負にならず、56”91のタイムで2位であった。

3、トラック種目総括


男子では、110mH以外のすべての種目で1位を獲得し、勝ち越すことに成功しました。 トラック種目に限って言えば、これまでの陸上部の歴史の中でもトップレベルの強さであると言えるのではないでしょうか。 トラック総合では、87対57で一橋大学の勝利となりました。女子は、14対22で名古屋大学の勝利でした。 津田塾との連合チームで戦いましたが、まだまだ戦力的に十分でなく、より多くの新入部員の獲得が今後の重要な課題です。

4、フィールド種目結果


男子走高跳
中山(1)が1m80を一発で成功させ、見事優勝。岡嶋(3)が三回目で1m70を成功させ、試技回数の差で同記録の名大生に競り勝ち3位に入った。永井(3)は、1m50で6位となった。
男子走幅跳
この種目は、全体的に苦戦を強いられ、矢野(1)が6m40で4位、永井(3)が6m25で5位、安藤(1)が6m21で6位となり、名大にスコンクを許した。一年生が2人いる若手中心の種目であるだけに来年度以降の活躍に期待したい。
男子三段跳
本種目が専門の選手がいない中での戦いとなった。結果は、中山(1)が6回目の試技で逆転を許し、13m23で惜しくも4位。矢野(1)、高崎(4)は、記録を残すので精一杯であり、それぞれ12m33、12m21で5位、6位となった。走幅跳に続いてスコンクを許す形となった。
男子砲丸投
岡嶋(3)が名大の2番手に競り勝ち、10m10で2位に入った。矢部(1)、山上(3)は、名大の三番手に勝ち9m03、8m64でそれぞれ4位、5位となった。専門の選手がいない中で、まずまずの結果であった。
男子円盤投
竹内(4)が29m06の自己ベストで2位に入った。高橋(3)、照井(3)は、力不足で21m58、20m20の記録で5位、6位に終わった。
男子やり投げ
2位までが大会新記録となったこの種目、制したのは矢部(1)で記録は、61m69であり、これは、自身の持つ新規格の学内記録をさらに更新するものであった。高橋(3)は47m78で3位、河村(4)は、42m22で5位となった。
女子走幅跳
永島(津田塾1)が2位と4p差の4m50で惜しくも3位。初出場の今野(2)は、力及ばず3m38で4位となった。
女子砲丸投
永島(津田塾1)が8m62で2位に入った。中島(津田塾2)は、力みが入り4m74で4位に終わった。

5、フィールド種目総括


男子は、53対72で、女子は、7対13で名古屋大学の勝利となりました。 男子では、跳躍種目で弱さが見られ、去年卒業した佐野の穴を埋めらませんでした。 一方で、来年以降フィールドパートを引っ張っていくであろう、中山(1)、矢部(1)、永島(1)のような 頼もしい1年生も育っております。強いフィールドの復活にむけて各人が切磋琢磨しながら競技力の向上に努めてほしいと思います。

6、最後に


女子の部では、21対35で名古屋大学に敗北しましたが、男子の最終成績としては、140対129で一橋大学の勝利となりました。 シーズン最後の二校対校で今シーズン初勝利を挙げることができましたことにより、主将として最低限の責任を 果たせたものと思っております。 得点の内訳をみますと、トラックの部で大幅に勝ち越し、フィールドの負け分を補った形となってはいますが、 フィールドで大負けをしなかったこと、2人の一年生が優勝したことは、来シーズン新たなチームを作っていくうえで明るい材料であることは、 間違いありません。
名大戦当日に一橋のグラウンドまで足を運んでくださったOBOGの皆様、並びに普段から現役部員を応援してくださっている陸上部関係者の皆様、本当にありがとうございました。今シーズンの少数対校戦は、これで終了いたしますが、直近に控えました箱根駅伝予選会並びに24大戦に向けて部員一同一丸となって取り組んで参ります。今後とも、ご指導、ご支援の程をよろしくお願い致します。

(2014年10月9日)