「旧三商大戦報告」・・・三宅 喜貴(主将)


 7月13日(土)大阪府の金岡公園陸上競技場にて旧三商大戦が開催された。 猛暑日が続く今年は、この日も朝から日差しが強いなかでのコンディションの厳しい試合となった。 総合結果は1位神戸大、2位大阪市立大、3位一橋大と、2校に大差をつけられての最下位という結果に終わった。

 トラックでは、神戸39点、大阪市立36点、一橋19点とダブルスコアをつけられる結果となった。
100mはレベルがかなり高く、10秒台をもつ児玉(3)、山上(2)の健闘も虚しく、 上位4人が全員10秒台を並べた結果、11'04で5着、11"05で6着となった。 10秒台を出すこと、も非常に大事であるが10秒台に到達してからどのようなレースを展開できるかが 非常に大事であることを痛感した。 他の国公立大学に速いスプリンターは沢山いる。勢いがある種目だけに、今後の取り組みが期待される。
400mも格上との戦いであったが、三宅(3)が序盤出遅れたものの後半追い上げ、 4着49″31(関東インカレB標準突破)。鈴木は最後競り勝ちなんとか5着に食い込んだ。 まずは主将と副将が点数を稼がなければいけない対校戦において、 今回の結果は例年になく不甲斐なかった。今季短距離は昨シーズンまでとは変わった 練習方法を取り入れているので、東大戦にてこの屈辱を果たしたい。
1500mは序盤から対校戦1500mには珍しく例年にないほどのハイペースで、 石井(4)、神村(2)は先頭から少し離れて第二集団でのレース運びとなった。 終盤も先頭には追い付けず石井が3着、神村はラストで抜かされ6着と悔しい結果となった。 中距離は有力選手を抱えているだけに、きちんと結果を出すことが必要とされている。
5000mはスローペースで入ったが、細かくペースが変わる展開であった。 ラスト2周で神戸大、菊地(2)、庄子(4)の3人に絞られ、菊地がスパートを仕掛けた。 一橋の2人も余力を残していたが、ラスト1周で神戸大にさらにスパートをかけられ、 菊地が2着、庄子が3着となった。長距離は母数が大きくなってはいるがトップ層の強化がまだ足りていない。
110mHは河村(3)、竹内(3)が出場した。レース序盤は2人ともベストな走りを見せたが、 中盤姿勢を崩し河村が僅差での2着、竹内が5着。110mHはトラック種目の中でも技術面が重要であるため、 夏にコツをつかんで秋につなげることが重要である。
4×200mリレーは山上(2)-児玉(3)-鈴木(3)-矢野(2)で臨んだが、前半少し遅れ、 ラスト矢野が大阪市立大に迫る走りを見せたが3着に終わった。 短距離種目で点数を稼げなかったのでリレーでは一矢報いなければならなかったが、それも叶わなかった。

 トラックの総括として、優勝種目数が一つもなかったこと、 最下位が多かったことが大きな反省点である。現在私たちの 部活はトラック専門が多い部活 (無論フィールドの新歓に力を入れているのですがなかなか人が集まらない)であり トラックで勝ち越してこそという部分があったので、ここで点数を稼げなくてはどうしようもない。 優勝種目が一つもなかったことは突出した存在がいない、ということである。 対校戦で中心となり点数を稼ぐメンバーがいなければ対校戦には勝てない。 主将としてこの役目を果たさなければ秋シーズンの対校戦では勝てないので、 秋シーズンは400m優勝を狙う。他の種目でもエース級の部員にきっちりと点数を取ってきてもらう。 同様に最下位が多いということはチームの底上げができていないということだ。 自らの競技のみに集中せず時には仲間として、時には先輩同期後輩としてお互いの競技観や練習方法の共有、 アドバイスができていないため底上げが図られていないのかもしれない。夏休みは時間を多くとれるので、 部員間の相互交流というものを強化していく所存である。

 フィールドは層の薄さが浮き彫りとなる試合結果となった。 神戸大42点、大阪市立大39点、一橋大9点と、点数で見ても明らかなように、 フィールド種目6種目全てにおいて4、6着または5、6着と2点もしくは1点しかとれない試合であった。
走幅跳では佐野(4)が6m50を超える跳躍を見せたが上位に僅差で負ける4位、 調子を上げている松山(3)はベストの跳躍はできず6位に終わった。 フィールドの中でも走り幅跳びはお家芸なので、秋はここで点数を稼ぎたい。
走高跳では松山が自己ベスト更新となる170pを飛ぶものの5位、佐野は165pで6位であった。 こちらは技術不足がぬぐいきれない。他の跳躍種目と両立させている選手が 多いためやはり技術不足が目立つ。優秀なコーチの元、どんどん技術を盗んでいきたいところである。
棒高跳びでは高崎(3)が出場し、きちんと記録を残し5位。 他の種目との兼ね合いが難しい同種目だけに、早期からの取り組みが必要となる。 来年を見据えて挑戦してくれる人を募集しているので、興味ある部員がいればぜひとも応援したい。
砲丸投では岡嶋(2)が4位、三宅が6位。9m投げないと話にならない同種目。 体格面では勝てないところは技術で補う、その考え方を用いてここで点数を稼いていきたい。
円盤投は竹内が5位、高崎が6位。実力通りの力、実力以上の力を発揮しなければ戦えない相手であった。 いつもチャレンジャーの立場であり、秋は積極的な試合展開をしてほしい。
やり投は高橋(2)が45m14の自己ベストで4位、河村が6位。高橋の成長が見えたものの、 順位は低調であった。今後やり投げの柱になることが期待されるので、さらなる成長を期待する。

 投擲に関しては去年の四年生が抜けた穴をいまだに埋められていない。 今回は力及ばずという結果になったが、今シーズンはこの戦力で戦っていくことになるため、 夏以降も全員が真剣にサブ種目に取り組む必要があることを痛感する試合となった。 フィールド選手の不在は例年嘆かれているが、今年は特に投擲の選手がゼロである。 しかし他パートの選手が技術の部分に焦点を当て、投擲種目で記録を残してきたことから 他パートの選手が対校戦において活躍することが必要である。この夏はフィールド種目の 強化に力を入れており、各投擲種目でトライアルを行った。一人でも多くの選手がフィールドで 点数をとれるようになる、そして下級生にフィールド種目の重要性を理解してもらうために このような活動を継続していきたい。

 今回、たくさんのOBOGの皆様にわざわざ大阪まで駆けつけていただきましたのに、 このような結果に終わってしまい誠に申し訳なく思っております。 また、グラウンド改修に関して、OBOGの皆様から多大なご支援をいただいているにも関わらず 結果を出せなかった責任を痛切に感じております。 申し訳ございませんでした。
 現在、8月31日に行われる東大戦に向けて、部員一同練習に励んでおります。 フィールド種目への取り組みの強化、そして競技に対するより広範な知識の取得などを 改善策の中心としてこの夏を越えていきます。戦力分析を先日行った結果、 相手の戦力も今までほど強くないためチャンスの大きい試合になることがわかりました。 東大戦は一年間で一番重要な試合であり、悲願である東大戦優勝を今年こそは実現したいと思っています。 選手とマネージャー含めたチーム全体として、秋の対校戦シーズンに臨みます。

今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願いします。

(2013年8月9日)