Ｎｏ.１ 会長に就任して１ヶ月
前任者の青木会長、池田幹事長の後を引き継ぎ、現役学生を含めれば５００名をはるかに超える一橋陸上競技倶楽部の皆様のお世話をすることになった浜田です。
１００年近い歴史と伝統を誇る倶楽部のお世話をすることに対して責任の重さを改めて痛感するとともに、今後は全力を注いで職責を全うする決意です。
前任者の青木会長は９年もの間、会長職を務められ、在職中は池田前幹事長とともにタータングランドの完成という倶楽部始まって以来といっても過言ではないほどの偉業を遂げられ、大きく倶楽部の発展に貢献されました。
これから初夏に向かって新緑で周りを囲まれた新しいタータングランドは全国に誇れる美しい陸上グランドで、評判を聞きつけてかどうか、この冬には遠方から関東圏内の多くの大学が我がクラブとの合同練習に参加していました。
大きな役割を果たされた青木前会長、池田前幹事長には現役学生を含め全倶楽部あげてその労苦をねぎらい、感謝をしたいと思います。本当にご苦労様でした。
さて、私が会長に就任して１ヶ月が経過しました。
新しい理事も加えて、今後の倶楽部の運営をどのように行うか、まだ手探りの状態ですが、手始めにすばらしいグランドに相応しい現役学生の強化をはかりたいと考えています。現役学生が競技面でおおいに活躍して、クラブに活気があることが、多くのＯＧ・ＯＢの関心を引き、ひいては一橋陸上競技倶楽部という組織にも関心を持たせる大きな要素であると思います。
現役学生が強くなるためには質量ともに底上げが必要で、そのためには現役クラブ員の絶対人数の増加が不可欠です。人数が多くなるということは必然的に各種目の層が厚くなり、かつ競争が激しくなって、結果的にバランスのとれた強いクラブとなります。
私たち新役員の船出にとって幸いなことに、今年度は４月の入学式直後から入部希望者が多く、上級生諸君も新入部員２０名突破を目標に毎日勧誘に励んでいます。
次回の報告では皆さんにもっといいニュースがお届けできるかもしれません。
私たち新役員も現役新入部員の増加に何かしらの支援ができるのではないか、ハード面のみでなくソフト面でも知恵を絞ろうと考えています。
次に現役学生の充実と平行して、倶楽部ＯＧ・ＯＢの活性化も図っていきたいと考えています。倶楽部ＯＧ・ＯＢ、特に若手の活動が停滞しているのは、対校戦への応援やＯＧ・ＯＢ戦への参加が少ないこと、また総会への若手の出席率が近年低調であるのに加えて、現役学生の年次活動の大きな原資となるＯＧ・ＯＢ全体からの年会費の徴収率が決して高くないという現状からみてとれます。 現状の対校戦の応援や倶楽部総会への出席率、また会費の徴収率をどう受け取るのかはＯＧ・ＯＢ個々の皆さんの考え方により異なるのでしょうが、実状は毎年皆さんからご協力をいただいている年度会費で年度予算を組むと現役学生の年次活動を十分にまかなえない状態がここ数年続き、毎年の予算作成に苦労しているのが現状です。
私たちの学生時代、競技面のみではなく、日常生活面でも陸上部の仲間とともに過ごした時間は、他のどの大学生活よりも長く充実していたのではないでしょうか。
そして、その陸上競技部における貴重な経験は、卒業生からの毎年の多くの支援から支えられていたことは疑問の余地がありません。
学生時代は卒業生からの支援を感謝をもって享受する反面、卒業後は一橋陸上競技倶楽部の名のもとに学生を支える立場に変わる、その伝統は１００年近くに亘り太い絆としてしっかりとつながっていると思います。現役学生が不自由なく遠征や合宿に専念できるためにはＯＧ・ＯＢからの支援が必要です。
ＯＧ・ＯＢからの支援が現役学生の競技活動を充実させるのだと考えれば、そして私たちが現役学生の頃に卒業生から受けた恩恵に感謝するのであれば、私たちがＯＧ・ＯＢの立場に立った瞬間から現役学生を支援したいと思うはずです。
私は現役学生に対して、何の不自由もなく活動できているのは、ＯＧ・ＯＢの厚い支援があるからこそであって、いつも感謝の気持ちを持って先輩諸氏に接するように繰り返して話し、意識させるつもりです。
ＯＧ・ＯＢの皆さん、私たちの支援が現役学生の活動のますますの充実、そしてひいては倶楽部全体の活性化につながることにご留意され、是非とも一橋陸上競技倶楽部の存在と意義に理解をいただきたいとお願いします。
私は、会長に就任中はできるだけグランドに足を運び、学生の意見にも耳を傾けるつもりですが、倶楽部全体の運営については理事の皆さんと情報を共有しつつ、議論を重ね、またわからないところは倶楽部の皆さんのアドバイスを受けながら、倶楽部の維持・発展を心掛けていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
２０１６年４月１４日 一橋陸上競技倶楽部 会長 浜田 愃
