卒業50周年記念旅行 思い出の地「沖縄」へ行く・・池田 隆弘 (1965年入学)

 昭和43・44年卒では、2018-19年で丁度卒業50周年になるのを記念して、52年前の1967年3月第1回沖縄合宿を行った思い出の地「沖縄」に行きました。 今回の旅行は、3/5-7の2泊3日でしたが、大変内容の濃いものでした。

◆行先はタイムスリップにはならなかった
 52年前、練習の合間に行った所を巡ることを基本に決め、今も基地が問題になる中、普天間第二小(普天間基地隣接)、かでな道の駅(嘉手納基地隣接)、キャンプシュワブゲート前(辺野古・2/24県民投票があった)も加えました。6日午前中、一時土砂降りの雨でしたが、その後は、帰るまで、曇り、一時日の射す天気で助かりました。ジャンボタクシー (10人乗り)で効率良く回り、ほぼスケジュール通りに行きました。
 再訪の地でも、行った事実すら、ほとんど覚えていないのです。ATHLETIK FREUNDで地名を見て、写真を見て、記憶を辿るだけです。周囲の風景が変わったこともあり、思い出すことも人によってばらばらで共通認識にはなかなかならない。これは、ちょっと驚きでした。  しかし、皆さんそれぞれですが、自分が経験したことで、強く印象に残ったことは、覚えていました。合宿所の夜は寒かったとか、飲食のこと、米統治下の惨めさなどが事前に書いてもらった思い出・エピソードに表れています。 人の名前を(50年余経っても)思い出す人がいるのには、ビックリでした。 ・琉大OB東新川氏は、「遠藤さんという、背の高い、色の白い人」を憶えておられた。 ・昨年12月に旅行説明をした時、ある一橋OB (今回参加されなかった)が、ある琉大女性部員の名前を口に出された。

◆同期仲間の絆がさらに強まった
 何しろ、ホテルも同じで、自分の部屋で寝る7時間以外は、朝食時から夜11-12時に帰ってくるまで、タクシー移動の車中も1台で一緒。今も定期的に会っている仲間ですが、学生時代の合宿を思い出す濃密な時間でした。この歳になって、52年前を思い浮かべ、ああだ、こうだと損得の無い話をして過ごす時間は貴重なものでした。

◆琉大OBの皆さんから心温まる歓迎を受けた 感謝・感激!
 今回の旅程で、誰もが最も行きたかったのは、当時使用した合宿場所とグランドでした。私が10年ほど前に行った折には、その場所は、全く見つからず、今回、琉大OBの方に案内を頼みました。
 6日15時、守礼の門で琉大OB5人と待ち合わせました。「歓迎 一橋大学陸上競技部 1967年3月沖縄合宿の皆様」の横断幕には、ビックリ、胸が熱くなりました。この横断幕は、松下博文氏が作成し、この日福岡からわざわざ持参されたものです。  沖縄タイムスの取材 (8日付け新聞に「陸上交流 銀髪の再会」掲載)を受けつつ、琉大跡地を案内頂きました。 新聞記事 合宿場所やグランドは、すっかり無くなり、沖縄県立芸術大学の敷地の一部に僅かにグランドの一角が残るだけで、外 (道路)からは、窺い知ることはできません。琉大OBの案内無しには、到底見つけられませんでした。

 琉大OBの方も久方ぶりに訪ねた跡地・グランドを見て、懐かしく感じられたようです。懇親会・2次会には、さらに1人増え、琉大側6人で、趣向を凝らした歓迎を受け、陸上以外にも話が飛び、楽しく過ごしました。個性豊かな、元気な人たちで、三線も入り大いに盛り上がりました。居酒屋で大声を出して歌ったのは、国立のクラブハウスでのコンパを思い出させるものでした。
 琉大OBの一人が、自分は、52年前の合宿を知らないし、記録会にも出てないと最初は言い張ってましたが、合宿特集号に名前があるのを見せられて、やっと納得。これには、52年の歳月を痛感、大笑いしました。 懇親会の挨拶で、今後、一橋が沖縄合宿をすることは難しいこと (3,4年生の参加が少ない、全天候のグランドが完成したことなど)を話しました。事情、理解して頂いたと思います。 この席で、
 1) 琉球大学50年史 写真集 (2000年刊)
 2) 山城康正先生琉球大学退任記念集 (2008年)
を全員が頂きました。
 3) 琉球大学同窓会創立60周年記念誌 (2016年) も頂きました (部室に保管予定)
 4) 沖縄タイムス 2019/3/8付朝刊 (3/6取材記事掲載) (後日全員に送付頂いた)

1)は、大学の記念式などで配布されたもので、出席の琉大OBも全員初めて見た、貰ったと言うことでした。 2)は、山城先生退任記念会(2008年6月21日)で配布され、出席された水野晴夫氏(S42卒)がもらわれて部室にも保管されています。 一橋(私)からは、松下氏に@〜Cのコピーを事前に、Dを当日、持参しました。
 @  ATHLETIK FREUND 1967沖縄特集号
 A  小冊子「沖縄県」 (船中で使った合宿事前学習資料)
 B  一橋大 陸上競技部の しおり (1967年4月)
 C  1967年合宿時の写真 (手持ちのスライド写真150枚をCDに入れて)
 D  一橋大学陸上競技部史 (昭和34〜平成元年)
特にDは喜んで頂きました。このような年史を是非作りたいと思っていたので、大変参考になると、手を握って熱く語られたのが印象的でした。
◆沖縄行 半世紀の思い出写真はここをクリック (吉田良造氏作成)

◆お世話になった琉大OBの方々 (敬称略)
 上間良豊  1964入 長距離
 東新川長詳 1966入 投てき  (沖縄陸上競技協会前会長)
 国吉昌博  1966入 長距離
 富川泰幸  1974入 長距離  (東新川氏は、高校の恩師)
 内間安治  1974入 短距離
 松下博文  1975入 短距離・跳躍  (琉球大学同窓会 九州・山口支部・支部長)

 2015年3月の沖縄合宿は、松下氏が、2012年合宿参加の学生 (前田司氏 2010入)を通じ、一橋に合宿を強く働きかけ、実現した経緯があります。その合宿に同行した私は、最後の夜、東新川氏、富川氏と初対面でありながら、よく話し、食い、飲みました。忘れられない思い出です。 今回、お三方には、4年ぶりの再会にも拘らず、大変お世話になりました。ありがとうございました。
52年前には、夢にも思わなかった今回の旅行と交流でした。都留先生、大先輩方の偉大さを今更ながら思い、改めて感謝申し上げます。
 今回の旅行に当たっては、後藤・美和両氏に、計画立案から沖縄での諸手配・対応まで大変ご尽力いただきました。2日間は、付いていくだけ、任せっきりでありがとうございました。

2019/3/21 池田隆弘 (1965入)